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【ECB金利決定に関する機関投資家の見通し:ラガルド総裁の記者会見に注目、更なるハト派的姿勢の余地は限られる】1月30日、英証券投資会社Xtbのアナリスト、キャスリーン・ブルックス氏は、欧州中央銀行(ECB)が今週25ベーシスポイントの利下げを行うことはすでに検討されており、利下げが市場に特に影響を与えることはないと述べた。焦点はラガルド総裁の記者会見だ。市場は現在、3月の利下げ確率を88%と予想しており、6月までにさらなる利下げが行われる可能性が高く、2025年までに合計3.5回の利下げが行われる。そのため、今回の会合でラガルド総裁が更なるハト派的姿勢を示す余地は限られている。現在、ユーロ圏経済にとってトランプ関税が最大の脅威となっている。欧州中央銀行としては、関税が現実化するのを待ってから、利下げペースの加速を示唆するのが賢明かもしれない。今日の会合で、利下げペースの加速を事前に発表した場合、関税が実際に発効すると、欧州中央銀行は対応する手段を持たないことになる。欧州中央銀行は今回、カナダ銀行に倣い、25ベーシスポイントの利下げとフォワードガイダンスの撤回を行うと予想される。そうなれば、ユーロは若干の反発を経験するかもしれない。

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